くりこま高原自然学校内に本格的窯完成
くりこま高原自然学校内に本格的窯完成
<岩手・宮城内陸地震で避難し分校で活動>
昨年の岩手・宮城内陸地震で栗駒山腹の栗原市耕英地区にある拠点施設から避難し、同市栗駒松倉に分校を設けて活動を続けている「くりこま高原自然学校」が、復興にかける不屈の心のシンボルとして本格的な石窯を分校内に完成させました。
同校は、自然の中で青少年の成長と自立を支援する野外教育を行っており、21日午後に地元の人たちと第1回「石窯パン焼き研究会」を開く予定です。
市販に向けてパンの味を追求するとともに、苦難克服の意思を改めて確かめることにしています。
<寄宿生の積極性を引き出すのに役立つ>
同校は野外教育授業の方法論を学んだ佐々木代表が96年開校。
山村留学、寄宿制度、若者自立塾などの運営とともに山小舎カフェ「森のくまさん」を営業しています。
06年にカフェ脇に山の石窯小屋をスタッフや同校の寄宿生らの手で造り、自分たちで焼いた丸パンや山菜ピザを訪問客に提供してきました。
こうした作業は、引きこもり気味の寄宿生の積極性を引き出すのに役立っています。
<丸パンを一度に20個焼ける輻射熱式の窯>
耕英地区に避難勧告や指示が出たため、佐々木代表が民家を借りて08年6月末に急きょ松倉分校を開設。
耕英の施設の片付け・修理、引っ越し作業などに追われる中、「石窯を素材に地域とのつながりを」などの声が強まり、
5月の連休にスタッフや寄宿生総出で、自然石やレンガ、セメントを材料に、丸パンを一度に20個ほど焼ける輻射(ふくしゃ)熱式の窯を自作しました。
熱源は里山整備で出たまき材を使用します。
<21日に第1回「石窯パン焼き研究会」を開催>
21日は地元の人たちと一緒に粉の練り方から始まるパン作りの基本をおさらいする予定。
最初から完ぺきなパンが焼けるわけではないとしながらも、ベテランスタッフは「被災から1年。多くの苦労を経験した。できることに向かって踏み出す心弾むステップとして石窯をフル活用したい」と話しています。
参加希望は同自然学校(0228・49・3155)。
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